短歌

「もういい」が「もう一度」に聞こえていた日頼んでまでなにしてたんだろう 人が怖いのに会いたいと思うことの矛盾は今や日本の常識 そうでもない。

投げるならでこぼこのない石がいいよどむ水を切りまっすぐ届け つまずいて転んだ後にこんなにも長い道のりだったんだと知る 約束はやっぱいらないあなたとは偶然会わなきゃ運命じゃない 最初のは部活の先輩、時魔氏の詩を短歌にしてみた。 けど、素材を活か…

割り切れることはけっして大人ではないと信じる十八歳です

毎日を感じる時間の早さだけいろんなことを気にしなくなる 夕闇の帰路には魔物が棲んでいてあやうく君に惚れそうになる

コーヒーの苦味ばかりが舌につき じだんだ踏んでる君との会話 そういえば明日の「ケータイ短歌」は枡野氏じゃないんだね。 明日は、「短歌という爆弾」の方です。

「その代わり」なんて言わないその代わり泣いてていいよ夜が落ちるまで

古い靴なのに何故だか靴擦れでなんか学校行きたくないな 本気でも冗談でもある独特の無邪気な笑顔で殺してほしい ベクトルが完全にうしろまたは下を向いてる気がしてならない。 明るい爽やかな短歌を作ることは出来ないのだろうか、と最近常々思う。

追いかけて追いかけてまだ見えなくて振り返ったら遠くにいた君 永遠はたくさんあるからいらなくてただひとつ君の愛が欲しい そのうち、しまっておいたのを大放出しようかと思います。 今は、まだ。

「すごかった」人ではなくて「今すごい」になりたい同窓会の夜 「すごかった」ではなくて今「すごいよね」と言われたい同窓会の夜 反抗をするのが好きなわけじゃない断定形が嫌いなだけだ 一つ目と二つ目はどちらがよいのだろうと思うことは短歌を作る際によ…

好き嫌いなく悲しみも飲み込んだでもデザートは来そうにもない

悲しみという名の鈍器を振りかざし慰めてと訴える背中 上手すぎる言い訳をしたその後で口を開くの恐くなってる 最近人格が否定されそうな短歌ばかりメモ帳に増えていって困っています。

哀しくて口を大きく開けたままあくびを待ってたような一日

空見上げため息をつくときの顔しか浮かばない僕の中の君 開いても自分を救う言葉しか出てきやしないその口を閉じろ 君と目と目で通じ合う喜びよカラスの羽でも天まで飛べる

世の中のすべての赤い照明を緑に変えて駆け抜けてたい ありがちなホントに耳を傾けず意外なウソを信じるんだね 「戦車ってカッコいいね!」と君が言うわからないけど叱ってしまう 戦争を「経験ない」で済ませられないのをわかってはいるんだろ 理想と現実と…

その言葉嘘だと思ってしまうのはアタシが言ったことがあるから 「アタシ」シリーズ。特に理由はないですが最近の心情に「僕」より当てはまりやすい「アタシ」。 ただ今鋭意製作中の文芸部誌「岬」にも一つの作品としてまとまって載っているであります。 今流…

つかず離れずの温度がちょうどいいどうかしているらしい僕たち 君へ続く道が一方通行であたしはゴールを知る遭難者 後悔が今より増えてしまうからタイムマシンはなくてよろしい 審査員受け悪そうだな、とちょっと思った。最近の短歌。

短い歌がすきなの。

手袋の右手もつないだ左手もあつく染まった頬にかなわぬ ほりだしもの。

炎天下噴き出す汗さえ反動に今日も飛べ飛べバスケットガール(改作)

君が今ほんとはどこを向いてるかベクトルで求められたらいいのに 古臭い窓と格子に挟まれて孤独ごっこさ「ガンバレアタシ」

ナイアガラのような汗さえ反動に今日も飛べ飛べバスケットガール 重苦しい渋滞の中で気づいたよアタシを見ない横顔が好き 眠れない夜にしてくれた責任だ君にあげるよこのものもらい

「これからは死に物狂いでやりなさい」無理だね神を信じぬ限り 意味が伝わりにくいな。 神を信じるくらいの謎の根拠、確信がないと死に物狂いでなんかできないよって話。

ついきのたんか。

genuineという英単語が好きなのですimitationに溺れる僕は 5年前(あのころ)の想いを込めた一球がフェンスに当たって帰ってこない 急に思いついたから。

いつのまにやら。

ガッツリ出来上がってきました。いいとは言えないが。 「作んなきゃ」の精神が消えたのが逆に良かったのかな。 合評会の手直しも含めて一気に提出。 あ、時魔さまありがとっす。精進します。 <短歌> 指先にじんじん痛む深爪よほんとを言えずじまいの夜に …

帰還せり。

帰還しました。 地雷は心配でしたが、何とか避けて帰ることが出来ました。 なんか色々とあるのですが、今話すことはこれだけです。 今年は俳句の質が高いぞ、お父さん。 短歌は思ったほど質は高くはない、推敲に推敲を重ねればなんとかなる気がする。 ようし…