なんとなくこういうことになると気づいていたのかもしれないと思う。お前が苦しんでいることを知っていた人間なら。その大きさは、計り知れるものではなかったから。何か出来ていたのかもしれないし、何も出来ていないとも勿論言える。ただ。俺に与えた影響は大きいんだよ。お前が残したものがたくさんあるよ。ありがとうって言おうとしても何かが拒否する。まだ受け止められないらしい。理性ならとっくに受け止めてる。その奥の何か。お前の言う概念が。まだ、だから。もう少し待ってください。
お前のことばかり考えるよ。くだらないことから真面目なことからたくさん。確かにお前と話してるときは時間を忘れたよね。辛くて電話したときも、最後には笑い合えてた。今、お前が言う屈辱から解き放たれたんだよね? なら、大丈夫。そっちでゆっくりしてな。俺は大丈夫だから。無理はしねえ。時間はかかるかもだけど、お前がいないらしいこの世界にも慣れてみせるよ。さっきからこの言葉と信じられない思いがぐるぐる回ってるから、説得力はないけど、きっとそうしてみせるよ。今はまだ、強がりだけど、きっとこれがものになる。俺はそうやって生きていくよ。心配しないでくれよ。お互いを心配する日々もなくなるなんて嘘みたいだな。いま少し思い出した。お前のことばっかなんて考えてらんないんだけどお前のこと考えちゃうね。でも大丈夫だから。俺を信じててください。