今も

今も世界は動いているし、時計の針も、地球も止まることなく回り続けてる。特に何も変わっちゃいないけれど。君がいません。僕も何もしてあげられません。たすけてなんか、あげられなかった。嘘のような現実を生きてる今。いくら会いたいと思っても君がいません。試験が終わったら、俺も帰ること、報告してたみたい。試験が終わる前に、いなくなってんじゃねえよ、ばーか。
ゆっくり考えてみたら、僕は大変大きな存在を失くしているらしい。脚の一本がなくなったんだけど、立ってるような。お前をふと思い出す瞬間に、崩れ落ちてしまうと思う。今は、その事実を全力で否定している。
お葬式に、行くことにした。強行だけど。そこでちゃんと、刻みつけなくちゃ。事実を。あいつの顔を。生きる理由を。
いちいち意味がわからなくてごめんなさい。大切な親友が亡くなったのです。