お水の花道」第一期を見ながら何故伊藤俊人が亡くならなければならなかったのか考えている。「亡くならなければならなかった」という言葉に語弊があるのはわかっている。それがすべてのひとにあてはまることも。しかし、残念なものは残念だ。ブラウン管の向こう側にいる人が今この世にいないことを不思議に感じる。ああそうか、彼はブラウン管の中でずっと生き続けるのだ。鋭い目を光らせながら、にやにやあくどい顔をしながら。どうしても憎めないキャラを今日も演じているのだ。そんな風に思わずにはいられないほど、僕の目に映る伊藤俊人はいつも生き生きしている。皮肉なほどに。