四時頃気持ち悪くて目が覚めて、どうしたことか寝てても回復しやがらない。腹の底でおぞまくものがなんであるかという思考が行き着いた先は、俺が孕んだというものであった。そうすると子種は誰であるかは容易に見当がついた。プリングルスのパッケージのあの親父だ。間違いない、2,3時間前に俺の腹の中に入ったのは認知している。産むべきか堕ろすべきか。3秒ほど悩んだ後、あいつの子を産んでもなあと思ったのでトイレに行って喉に指を突っ込んで堕ろした。その瞬間、1年前も「お前それは想像妊娠だ」だと言われたことがあるのを思い出した。