ひだまりゼリー

秋田出身の声優、浅野真澄のエッセイが届いた。前から書いていたように文才はある人と認識しているので、それなりに期待している。まだ読んではいない。宝物の梱包を紐解いていくように、ゆっくりと読んでいきたいと思う。
これを買うにあたり楽しみにしていたことがある。これはアニスパの電話通販で買ったものだが、限定の特典として本人が直筆でコメントを書いたしおりが封入されているのだ。本当にすべて違うらしく、くだらないものからくだらないものまで(失礼)いろいろあるらしい。自分だけの何かがついてくるおいうのは嬉しいことである。本人にしてみればすごい労力で、きっとかなりの数をかいているのでもはや苦痛ぐらいまでいってるとは思うのだが。
「秋田は冬も楽しいよ」
これが僕のしおりに書かれていた言葉だった。偶然ではあるけれど、これが僕に届くなんて。きっと本人は何気なく書いたのではないかと思う(推測に過ぎないが)。秋田出身とは言っても浅野真澄が秋田で過ごしたのは幼少時代だけ。「秋田の冬」がどういうものかということは伝わってないのではないかと思う。僕も冬について待ち遠しいとは書いてきた。ただ、秋田の冬についてはそれは違う。秋田の冬は美しいが、それ以上に厳しい。現実問題、電車など交通の便が整っていない(整える気もない)秋田では、車が必須である。豪雪地帯にとって冬は「楽しい」ようなものではない、寒さとの、大雪との戦いなのである。幼少時代しか過ごしていない、帰ってきても少しの時間しか過ごしていない浅野真澄にとって秋田の冬は楽しいかもしれないが、そこで「生活する」ものにとっては冬は正に忍耐の季節である。そんな簡単に「楽しい」なんて言わないでほしい。という文章を書いてみたのだけれど、バス通学だったから冬を嫌いになっているだけかもしれない。でも豪雪地帯にとって雪なんて降れば降るほど嫌なものですよね?