映画論の話。

大学で「映画論」という講義を取っています。割と学生に喧嘩を売ってくるおっさんが講師で(彼いわく「駆け引き」)、まあとても面白いです。で、その先生がよく挙げる事柄は、映像の創られ方、についてなんです。でもね。
カメラ位置とかカメラ回しとかが何を意味してくるかまだ僕には不明瞭なのです。それらってのは映画全体にどう関係してくるのか。確かにそれらが違えばイメージは大きく変わってくるのですけども、それが変わることでどこでどのように変化があるのか。そこがいまいちわからなくて。斬新か斬新じゃねえかはわかったよ。
例えば、短歌でいうと、「字足らず」という表現があります。5、7、5、7と刻まれてきたリズムがそこではた、と切られてしまうことで寂しさや物悲しさをあらわすことができる表現です*1。こんな感じで、こんな時に、こんな風に撮るから、普通のカメラ回しより味が出るんだ、とかまでやってくんないとわかんないなーというのがあります。それとも感覚的な問題? そこまでやんなくていいのか文学部は。うーん。映像はムツカシイですね。

*1:いい例を探してみようと思ったんだけど、なかった。