ニッキモノガタリ

「ねぇ、死にたい」
唐突だった。まして、そんなことを言いそうにない人だった。体の調子とかが悪いせいでそんなことを口走ったのでは、とも思ったが、そんな様子でもない。受験生の僕たちだけど、それを特別意識して日常を過ごしていたわけでもなかった。僕が見つからない理由を質す前に、いつもよりどこか寂しそうな、何か悟ったような顔をした彼女は休み時間終了のチャイムとともに自分の席に帰っていった。
吹雪く夜に友達の言う「死にたい」が現実よりもリアルに響く
カッターで刺したみたいな痛みだしもう充分って思ってやめる